日本語の教材について
台湾に来て、最初に手がけた日本語教材は「会話」の本でした。その教材は、一緒に執筆した先生が、学生にアンケート調査を行い、そのトピックに沿ってまとめたものでした。その中でもおもしろかったのが、ゴシップ記事についてです。その教材で使用したゴシップ記事は、台湾のゴシップ記事でしたが、今後、日本のゴシップ記事に関する話題を会話の教材にするのもおもしろいと思いました。
その次に手がけたのは、日本語能力検定試験問題の聴解問題でした。教材を書く際に困難なことは、新たな単語を使用することです。時代はどんどん変わるため、使用しなくなった単語もあります。たとえば、ポケベルです。最近よく使用される単語としては、スマホやタブレットPCなどがあります。これらの新出単語は時代とともにどんどん進化していきます。
日本語能力検定試験は、日本人にとっても難しいようです。日本人は会話は上手ですが、文法面では弱いかもしれません。
私は孫先生のファンで、孫先生の書かれた教科書を使ってよく日本語を教えています。孫先生の書かれる教材は、字も大きく、印刷の色もあまり派手ではないのに加え、会話も単語も実用的なので学生たちに人気があります。
私は日本語教材は、学生たちの興味をそそる、好奇心を引き出すものこそが、すばらしい教材だと思っています。
今日の言葉:「好奇心」